心理学講座189 友達と一緒いると安心できますか?

あなたは友達と一緒にいると安心できますか?

もし、安心できないようであれば、その友達は仲間ではなかもしれません。
最近、いじめの問題がクローズアップされています。
個人的には、いじめは犯罪です。
ですので、学校内だけでなんとかしようとすることは問題だと思います。
加害者になるまえに、学校はいじめが犯罪であるということを教えて行く必要があると思います。
しかし、学校自体が隠蔽しているようでは話になりません。
隠蔽自体も犯罪になる恐れがあるからです。

小学生をすぎると子供達は仲間集団を作ります。
この集団は学校生活だけに止まりません。
スポーツ・遊戯・ピクニック・読書・集団的けんかなど課外の活動でも一緒に行動しがちです。
好ましい行動も好ましくない行動も一緒に行ったりします。

仲間集団に属して何かをしていることがその子の要求を満足させることにつながります。
また、それが楽しいのです。
その上、仲間から認められて承認されることが重大な関心事なのです。

そのため、仲間に求められるためには、好ましくない行動をしてしまうという面があります。
外から見ると好ましくないような行動でも仲間集団の中にいると好ましいことと認識することがあるからです。
そのため、自発的に仲間から承認されるようなことを行っていくのです。

私達は自分の考えや気持ちなどで行動しているように感じます。
しかし、こういった集団の規制の影響で行動していることもあるのです。

心理カウンセリングでは「システムズ・アプローチ」という理論があります。
この理論はこういった集団の影響を検討して、対応していくものです。
心理カウンセリングを学ぶ時には、こういった理論にも触れて欲しいと思います。