心理カウンセラーの現状はお世辞にもよいとはいえないと思います。
就職するにも、なかなか求人場所がありません。
あったとしても、非常勤がほとんどで、なかなか正社員になることは難しいです。
例え、大学院を卒業したとしても、生活をカウンセラーだけでまかなうのは至難の業です。

開業をしたとしても、クライアントさんはなかなかお越しいただけません。
日本は相談は無料というようなところがあります。
また、心理相談というと恥ずかしいとか、心の病は他人に知られたくないというようなところがあるからです。

日本では相談というと、まず、身近な人の所へ行きます。
ここは無料です。
ほとんどの場合、ここで終わります。
それでも解決しないと有料の所へ行きます。
日本で有料の相談といえば、病院ですが、それ以上に占いに行かれる方が多くあります。
ここがアメリカなどと異なっているところです。
日本は占い師さんがカウンセラーの役目を果たしているのです。
占いだと敷居が低いので、相談しやすいのです。

占い師さんの所でダメなら、病院へ行きます。
そこでもだめなら、カウンセラーの所へ行きます。
違った流れもあるかもしれまれさんが、心理カウンセラーは選択肢としては最後のほうになります。
こういった現状が心理カウンセラーを取り巻く、日本の環境です。
こういった中で心理カウンセリングを行っていくためには、カウンセラー側にも対策が必要となります。
心理カウンセリングの技術があるということと、カウンセリングができるということは違うのです。
クライアントさんが来て頂けなければ、カウンセリングは成り立ちません。
カウンセリングの知識や技術だけではなく、取り巻く環境やクライアントさんがおかれている状況をよく把握して、営業戦略を立てることが大切です。
むやみにカウンセリングルームを立ち上げずに、営業戦略を練ってからカウンセリングに取り組むようにしたほうがよいと思います。

潜在的な需要は多いと思います。
もっとカウンセラーが活躍できるような環境が作られていくような活動を続けていきたいと思います。