心理学講座97 反抗期

あなたには反抗期はありましたでしょうか?

お子様には反抗期がありましたでしょうか?

反抗期。
子供が親に反発する時期をいいます。
一見悪そうな反抗期ですが、実は、発達的は大切な過程なのです。

反抗期は二つの段階があります。
第一段階は3~4歳頃におきます。
第二段階は13~14歳頃におきます。

第一段階は親から身体的に自律する過程です。
それまでは何をするにも親と一緒。
特に、母親などの養育者と一緒に行動します。
それが、3歳頃になると自分で動けるようになってきます。
そのため、親から離れて、自分で動こうとするのです。
親からするとそれまでの子供と動きが違います。
なかなか親のいうことをきいてくれません。
親から見ると反抗的と見えるので、反抗期と呼ばれています。

第二段階は13~14歳頃に起こります。
こちらは、親から心理的に自律する過程です。
それまでは、親のいうことをとりあえずきいてくれています。
それが、思春期に入ると親の考えではなく、自分の考えを重視するようになります。
自分の意見が親と違っても自分の意思を通そうとします。
それが、親から見ると反抗的に見えるのです。

ただ、この二つの反抗期を通過することで、自律した人間となっていくのです。
最近、反抗期がない人もいると聞きます。
反抗期がないと自律しにくい状況になります。
その結果、ニートになったり、仕事が続かなかったり、異性関係でトラブルを起こしたり、するようなことが起きやすくなります。
反抗期は親にとっては厳しい時期かもしれません。
しかし、子供が自律していく過程と考えて、対処していきましょう。
短気になったり、無関心になったりしては逆効果です。
辛いですが、真剣に向き合うようにしていきましょう。