心理的な出来事を検証する時、心理学では、様々な方法をとります。
その一つが実験です。
実験は現実と異なります。
ある一定条件の下で行われます。
現実ではその条件だけが出てくることはあまりありません。
現実生活ではいろいろな要素が関わり合って、心理的な出来事が起こるからです。

ただ、一定の条件に絞って実験を行うことで、法則性がはっきりと見えてきます。
他の要素に左右されず、純粋に結果が出てきやすいからです。
大学の心理学科などでは実験が重視されます。
そこから法則性を導く技術を学ぶためです。
実験を行って統計処理を行うことがポイントになります。

大学は学問の場です。

「もっと人とのコミュニケーションを学べると思った」

こう思って心理学科へ行くと、ショックを受けることがあるかもしれません。
それでも、最近の心理学科はコミュニケーションやカウンセリングに力を入れ始めているところもあるようです。
ただ、認定心理士などを取得しようと思ったら、実験心理学は避けては通ることができない関門です。
マウスと統計に追われる日々が続くかもしれません。