還暦の意味を知っていますか?

還暦。
言わずと知れた「60歳」のことですね。
では、なぜ、60歳のことを還暦というのでしょうか?

還には、次のような意味があります。
1.かえる。かえす。ひきかえす。もとへもどる。「還元」「還俗(ゲンゾク)」「返還」など。
2.また。なおまた。ふたたび。継続を示す助字。
暦は、その通り、「こよみ」ですね。
暦が再び、元へ戻るというのが「還暦」なのです。

では、なぜ、暦が再び戻るのでしょうか?
それは、干支(えと)によります。
現在、干支というとどうでしょうか?
今年なら、亥年というように使いますね。
現代の人は、干支というと十二支のことと思われている方が多いです。
しかし、十二支はその文字のように、「支」なのです。
干支のなかの「支」にあたるのが十二支です。
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二ですね。
(以外と十二支も全部いえない人が多いですが・・・)

では、「干」に当たるのは、何でしょうか?
それは、十干といわれるものです。
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・癸」

この十干と十二支の組み合わせが60通りあります。
これを暦に当てはめたのが干支暦。
例えば、今年は、亥年でも、己亥年という形で、十二支の前に十干が乗っているのです。
この干支が、1年で一つずつ、進んでいきます。
すると、60年後には、同じ干支が回ってきます。
今年は、己亥ですので、60年後には己亥がまわってきます。
ということは、60年前も己亥年でした。

60個の干支を円盤状に並べると、再び、その干支に戻ってくるのが60年後。
暦が元に戻る(還)のです。
これで、還暦という名前がついているのです。

近年、「アラ還」なんていう言葉もできています。
でも、「還」の意味を理解していない人も多いかもしれません。
昔よく使われていたことでも、今は、忘れ去られていることもあります。
しかし、そこには、大切な意味があったりするのです。
今一度、暦というものを考えて見るのも一つかもしれませんね。

9月10日(火)は、人生心理カウンセリング講座です。
「還暦」について行う予定です。
13~16時、神奈川教室です。
よろしくお願い致します。

人生心理カウンセリング講座につきましては、TAO心理カウンセリング学院HPのこちらをご覧下さい。
よろしくお願い致します。