化学物質過敏症に悩まれていませんか?

化学物質過敏症。
聞き慣れない方も多いかもしれません。

ウィキペディアには、次のように書かれています。
「非常に微量の薬物や化学物質(主に揮発性有機化合物)の曝露であっても健康被害が引き起こされるとする疾病概念」
多くの方にとっては問題ない微量な化学物質によって、健康被害が引き起こされる状態です。
頭痛、めまい、吐き気、呼吸困難、喘息、皮膚炎、下痢など、引き起こされる症状は様々です。
このほかにも、症状はとても多岐にわたっています。
重症になると、寝込んでしまって、立ち上がることができない、ということもあります。

私がこの「化学物質過敏症」のことを知ったのは、もう四半世紀前です。
その頃は、まだほとんど知らない状態でした。
医療関係者でも知る方はいませんでした。
(今でも少ないですが・・・)
そういった中、原因不明の体調不良の方のご相談をいただきながら、対策を一緒に考えてきました。

2009年10月1日から、病名リストに化学物質過敏症を登録し、カルテや診療報酬明細書(レセプト)に記載できるようなりました。
ようやく厚生労働省も認可したということです。
しかし、医師の中でもまだまだ理解をしてくれない方も多いのが現状です。

化学物質過敏症にいち早く取り組んでいたのは、神奈川県にある北里大学病院です。
それも眼科です。
化学物質過敏症の初期症状は、目の異常として現れることが多いので、眼科の先生達が研究をせざるおえなかったそうです。

原因不明の体調不良を「自律神経失調症」とすることもありますが、実は、化学物質過敏症ということもあるのです。
私が学び始めた頃より、より多くの化学物質がこの世の中に蔓延しています。
近年では、「香害」などといわれることもあります。
柔軟剤や芳香剤、化粧品などの香りも合成香料が使われることが多いので、反応してしまうことがあるのです。

化学物質過敏症の改善法は、今のところ難しいといわれています。
基本は、化学物質を避けることになります。
そうすると、山奥で生活しないといけなくなったりします。
薬で症状を軽減させようとしても、薬自体が化学物質ですから、症状が悪化してしまうことも多いです。
現代医療では、なすすべがないのが現状かもしれません。

それでも、改善をしていきたいですよね。
今では、化学物質過敏症を専門で診療してくれる病院も増えてきました。
「気持ちの問題」とする方もいますが、気持ちを強く持っても症状が改善するわけではないのも化学物質過敏症です。
世の中に、化学物質過敏症というものがあるということを知って欲しいと思います。
そして、カウンセラーの方も、心因的と思っていた症状が化学物質過敏症ということもあるということも頭に入れておいて欲しいと思います。
心因的なものと化学物質過敏症では、対処の仕方が異なるからです。

だれもが化学物質過敏症になる可能性があります。
今一度、化学物質過敏症について考えて見ましょう。

6月26日(水)は、栄養心理カウンセリング講座です。
「化学物質過敏症」について行う予定です。
12~14時、神奈川教室です。
よろしくお願い致します。

栄養心理カウンセリング講座につきましては、TAO心理カウンセリング学院HPのこちらをご覧いただければありがたいです。
よろしくお願い致します。