心理学講座84 発達は相互に影響し合う

子どもの成長を見ているとほほえましくあります。
一方、急激な成長に目を見張る面もあります。

発達は複雑な経過をたどります。
その上、単独に発達するのではありません。
相互に関連しあって、発達していくのです。
ある機能が発達すると、その機能が他の機能に影響を与えるのです。

例えば、ボール蹴り。
ボールをうまく蹴ることができるようなるとします。
すると、この技能を基礎にしてサッカーをして遊ぶことができるようになります。
サッカーをするためには、集団に参加する必要があります。
そこで、社会生活の技能を習得していくのです。
その上、より技能を伸ばしたいと、練習を重ねます。
その結果、より技能が上達するようになるのです。

・身長や体重などの身体的成長
・運動機能の発達
・知能の発達
・社会的行動の発達
・情緒安定性

このようなものは相互に影響し合っています。

これは大人になっても同じです。
一つのことができるようになると、次のステップへ進みます。
それが広がっていくことで、様々な技能を身に付けていくようになるのです。

そういった意味では基礎が大切だと思います。