常識って何でしょう?

常識。
「社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと」
「客観的に見て当たり前と思われる行為、その他物事のこと」
ウィキペディア、ではこのように書かれています。

確かに、常識は大切です。
社会で生活していくためには、常識をある程度押さえておくことが大切です。
しかし、この常識がくせ者です。

常識は、社会環境や時代によって変わるからです。
昔は、病気は悪魔の仕業と考えられていた時があります。
それが、感染症という概念ができて、今では、最近やウイルスが原因と考えられています。

以前、尋常性乾癬という皮膚の病気の方のカウンセリングに携わらせていただいたことがあります。
その時、主治医だった先生とずっと経過を追っていました。
数ヶ月後、皮膚の症状はすっかりなくなりました。
そうしたら、主治医の先生は、

「これは、尋常性乾癬でなかったんだ! 誤診だった」

このようにいわれるのです。
その理由は・・・

「教科書に治ると書いていないから」

というのです。
しかし、目の前で改善した人を目の当たりにしているのにもかかわらず、です。

「人間の心理とは面白いな」

その時、実感しました。
医療の常識では治らないことになっているので、治った人を見ると誤診だったとしてしまうこの心理。
常識ではないところから、新しいものが生まれてくるのです。

iPS細胞などもその一つではないかと思います。
常識は大切かもしれませんが、常識は変わるのです。
そのことを頭に入れて,常識を向き合っていきたいと思います。