コロナウイルスワクチン、何種類あるか知っていますか・・・?

今週の授業で、3度同じ質問をいただきました。
それは、コロナウイルスワクチンについてです。
今、コロナウイルスワクチンが世界的に接種開始になっていますが、本当に大丈夫なのでしょうか?
これで、コロナウイルスは終息するのでしょうか?

そこで、まずは、今現在、接種が進んでいたり、開発中のコロナウイルスワクチンについて考えて見たいと思います。
一口にコロナウイルスワクチンといっても、実は種類があるのです。
それも7種類もあるのです。
どのワクチンが接種されるかは国などでも違います。
日本でも、地域や病院によって違うかもしれません。
日本ではまだ、どのようになるか不明ですが、どのワクチンに当たるかによって、効果や副作用も違うかもしれません。
そこで、まずは、種類を見てみましょう。

1.弱毒化ワクチン
「生ワクチン」とよばれるもので、生きたウイルスそのものを使う方法です。
ウイルスをそのまま投与するので、病気の症状が現れる可能性があります。
麻疹、風疹、BCG(結核)などの予防接種に利用されています。
新型コロナウィルスには、アメリカのコーダジェニックス社などが取り組んでいます。

2.不活化ワクチン
薬剤処理をして、感染・発症する能力を失わせたウイルスを投与する方法です
ウイルスに感染性が無くても、ウイルス自体を投与することで免疫システムにウイルスの構造を記憶させることができるのです。。
弱毒化ワクチンに比べ副反応が少ないと考えられています。
免疫が維持される期間は比較的短く、期間を空けて複数回接種しなければならない場合もあります。
ンフルエンザ、日本脳炎、ポリオなどの予防接種に利用されています。
新型コロナウイルスには、日本のKMバイオロジクス社、中国のシノバック社、同じく中国のシノファーム社などが取り組んでいます。

3.組換えタンパク質ワクチン
ウイルスの構造の一部(タンパク質)を培養細胞や酵母を使って生産し、そのタンパク質を注入する方法です。
弱毒化・不活化ワクチンと比べて、ウイルスそのものを投与しない分、副反応が起こりにくいという特徴があります。
ただ、免疫システムがうまくはたらかない場合も考えられます。
B型肝炎、百日咳、破傷風などの予防接種に利用されています。
新型コロナウイルスには、日本の塩野義製薬、アメリカのノヴァヴァックス社、フランスのサノフィなどが取り組んでいます。

4.ウイルス様粒子ワクチン
酵母などにウイルスの「殻」となるタンパク質だけを作らせ、遺伝子をもたない “ウイルス”を投与する手法です。
通常、開発には10年近くかかることが珍しくありません・
新型コロナウイルス用のワクチンを開発するまでに、数年はかかると見込まれています。
HIVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)などの予防接種に利用されています。
新型コロナウイルスには、イギリスのスパイビオテック社などが取り組んでいます。

5.ウイルスベクターワクチン
新しいタイプのワクチンです。
無害なウイルス(アデノウイルスやセンダイウイルス)を新型コロナウイルスの遺伝子を運ぶ「運び屋(ベクター)」として利用する手法です。
実際のウイルス感染に近い状態を再現するので、効果は高いと期待されています
ただし、運び屋であるウイルス自体が免疫によって排除される懸念もあります。
新型コロナウイルスでは、日本のIDファーマ社、イギリスのアストラゼネカ社、ベルギーのンセンファーマ社、ロシアのガマレヤ疫学・微生物学研究所などが取り組んでいます。

6.DNAワクチン
新しいタイプのワクチンです。
新型コロナウイルスの遺伝子を含むDNAを直接投与し、体内で新型コロナウイルスのタンパク質を作らせることで免疫システムを活性化させる手法です。
DNAを合成すること自体は比較的簡単なので、開発スピードやコスト面で非常に優れています
反面、ヒトの体内で適量なタンパク質を作れるか、また体内にDNAが残存する影響が不安視されています。
新型コロナウイルスでは、日本のアンジェス社、インドのザイダスカディラ社などが取り組んでいます。

7.RNAワクチン
新しいタイプのワクチンです。
私たちの体内では、DNAからタンパク質が作られるときに、一度RNAという物質を介します。
DNA→RNA→タンパク質の順で作られのです。
そこで、はじめから新型コロナウイルスのタンパク質を作る過程で作られる「RNA」を投与することで、DNAワクチンと同じような効果が得られると考えられています。
ただし、RNAは非常に壊れやすく、ワクチンとして注入するときには脂質などでコーティングする必要があるなど、技術開発が求められます。
また、保管時にはマイナス80度で管理する必要があり、輸送も含めたインフラ整備の問題も残ります。
新型コロナウイルスでは、日本の第一三共、アメリカのファイザー社、同じくアメリカのモデルナ社などが取り組んでいます。

いかがでしょうか?
今、コロナウイルスワクチンとして取り組んでいるのはこのような7種類です。
日本で接種を計画しているのは、7のRNAワクチンのようです。
マイナス80度で保管できる場所を作ると発表していますから。
ただ、このRNAワクチン、問題もあります。
RNAが投与されると、私たちの遺伝子が書き換えられてしまう恐れがあります。
そうすると、すぐに副反応がでなくても、将来的にがんになったり、不妊(男性も女性も)になったりする可能性が指摘されています。
マスコミでは、そういった報道はなされませんが、RNAの性質を考えると、十分に可能性があるのです。
すぐに出てくる副反応とは異なり、製薬メーカーも政府もワクチン接種との関連性は不明か、認められないとするでしょう。
本来、治験の期間は、2023年末までのようです。
その前に接種されるということは、治験に協力しているということでもあります。
コロナウイルスに対する恐怖からワクチン接種をされる方も多いと思います。
ただ、こういったリスクがあることも知っておくことも大切だと思います。