検査の基準値って何でしょう・・・?

病院で検査を受けたことがない方は少ないのではないでしょうか?
体調が悪くなると病院へ行きますね。
そうすると、血液検査を始め、いろいろな検査をします。
検査をすると出てくるのが基準値です。
この基準値を元に、病状を検討していくシステムになっています。

基準値は以前は、正常値といわれていました。
近年は、正常値の範囲にあっても体調が思わしくない人もいるので、基準値といわれることが多いです。
しかし、やはり、基準値は正常値と考えやすいです。
基準値の範囲を超えていると異常となり、治療が始まります。

しかし、この基準値が正常値でないとしたら、どうでしょう?
正常と考えられていた数値が実は異常で、異常と考えられていた数値が正常、ということになりかねません。
しかし、どちらにしても、今は異常と判断され、治療の対象になります。
本来、治療の必要がない人まで、治療されてしまうのです。

医師は、真面目な方が多いです。
ですので、国や学会が標榜した基準値を正常値として、検査結果を見ていきます。
まして、患者もその基準値と比較して、一喜一憂するのです。

基準値は、正常値でないことも多々あるのです。
ある先生によると、総コレステロール値は、260前後が一番死亡率が低いと発表しています。
でしたら、260前後が基準値になってもいいのですが、実際は、200以下くらいに設定しているところが多いです。
200以下だとかえって死亡率が高まってしまうといいます。
それを基準値にしているのですから、たまったものではありません。
そういった批判が多くなったら、総コレステロール値は測定しなくてもいい、なんてなっていったりします???

基準値を低くしてしまえば、薬剤がたくさん売れます。
製薬メーカーは、そういったことも考えて動いているのです。
世の中の大多数が基準値に踊らされているように見えてしまいます。
今一度、いろいろな基準になるものを見直す必要がありそうです。