薬が病気を治してくれる・・・?

薬。
薬はありがたいですね。
病気を治してくれますから・・・。
このように考えている方は多いのではないでしょうか?
しかし、本当にそうなのでしょうか?

例えば、糖尿病。
糖尿病は血糖値が高くなってしまう病気です。
ですので、薬で血糖値を下げようとします。
実際、現代医療は、インスリンなどの薬剤を利用して血糖値を下げることができるようになりました。
そのおかげで、糖尿病の方の血糖コントールはしやすくなりました。

ただ、これは、血糖値を下げているだけで、本来の病気を治しているわけではありません。
病気が治ったのであれば、インスリンの注射をしなくて済むようになっていなければいけません。
しかし、現代医療では、これは難しいです。
インスリンを分泌する膵臓の機能を回復させることができないからです。

今後、iPS細胞などが応用され、インスリンを分泌する膵臓の細胞が再生できれば別かもしれません。
もし、インスリンを分泌する細胞が再生できて、移植できれば、もうインスリンは必要なくなるかもしれません。
もう少し先には、こういった治療が一般的になるかもしれません。

でも、今の時点ではそれは難しいです。
薬で騙しだまし、いくしかないのかもしれません。
薬は病気を治すものではありません。
このように症状を緩和したり、コントロールしたりするものです。
病気は、自分の持っている治癒力で治っていくのです。
薬や医療は、その治癒力を助けるものです。
というか、助けるものでなければなりません。

現代医療は助けるどころか、足を引っ張るような治療もあります。
薬は、時に(いや、意外とよく)足を引っ張ってくれるものになります。
薬には極力頼らないようにしましょう。