事実を本当に見ていますか・・・?

私たちは、見たり聞いたりしたことを事実だと思いやすいです。
しかし、それは本当に事実なのでしょうか?
特に、見たことは事実だと思いますね。
しかし、それは事実ではないとしたら・・・?

心理学的には、私たちは事実を見ることができないと考えています。
それは、私たち個人個人が持っている、色眼鏡、でものごとを見ているからです。
ですので、自分が事実としてみているものが、人には違って見えているというのです。

例えば、事故。
事故を見た人に状況見聞をすると、十人十色。
人それぞれ違って話をするのです。
Aさんが加害者で、Bさんが被害者という人もいれば、逆もあったりします。
立場や見ている角度などによっても違うのかもしれませんが、同じものを見ていたのか、と思うくらい違ったりします。

私たちは、事実を見ているのではありません。
私たち一人一人のフィルターを通して見ているのです。
ですので、自分と他人は見え方が違う、ということが人間関係の基本なのです。
このことを理解していくことが、コミュニケーションには必要なのです。
相手の同じように見たり、感じたりすることはできない、と心理学は教えてくれているのです。