糖尿病検査の問題点4:血中インスリン濃度

糖尿病の検査に、血液中のインスリン濃度を測るものがあります。
ご存じの通り、インスリンは血糖値を下げるホルモン。
インスリンの量が少なければ、血糖値を下げることができず、糖尿病となります。

このインスリン濃度の測定、基本的には、空腹時の血糖値とセットで行います。
血糖値が高く、インスリンの量が少ない場合は、インスリン分泌不足の糖尿病。
血糖値が高く、インスリンの量が多い場合は、インスリン抵抗性の糖尿病。
基本的には、血糖値が高い人に行うことが多いので、血糖値が低い人にはこの検査は行われません。

ただ、糖尿病といわれている方でもこの検査を行っている人は少ないです。
血糖値やヘモグロビンA1cだけで糖尿病と判断され、糖尿病の治療を受けている人が多いです。
この検査によって、上記二つのタイプに分類できるのです。
ですので、ぜひ、行って欲しいと思います。

しかし、この検査には問題があります。
採血をした時点でしか、判定できないということです。
本来であれば、ブドウ糖負荷試験を行った時に、一緒に行わないと本当の意味で、分類ができないのです。

例えば、インスリンが過剰に分泌されている場合、数時間後には血糖値が下がる人がいます。
この方は、インスリン抵抗気味ではありますが、インスリンが作用しています。
一方、時間が経過しても血糖値が下がらない人もいます。
この場合は、インスリンが作用していないのです。
この二つのタイプによって、その後の対策が異なりますので、本来であれば、糖尿病のタイプを分類するために行って欲しい検査ではあります。
ただ、現代医療では、糖尿病にこういったタイプがあるという認識がありません。
ですので、このような検査を行う医師はほとんどいません。
そこに、医療の問題があると思うのですが・・・。

糖尿病については、栄養心理カウンセリング講座で取り上げています。
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