糖尿病検査の問題点3:ブドウ糖負荷試験

糖尿病の検査の一つに、ブドウ糖負荷試験があります。
前の日から食事をせず、ブドウ糖を75g飲んで、30分後、1時間後、2時間後に血糖を測定する方法です。
血糖値がどのくらい上昇して、その後、どのように変化をしていくか見ていくものです。
ただ、糖尿病と診断されている方には、あまり行われません。
というのも、血糖値を意図的に上昇させる検査なので、危険があるからです。
負荷試験を行わなくても、血糖値やヘモグロビンA1cが高いから、糖尿病と診断されることもあります。

しかし、このブドウ糖負荷試験。
とても大切な試験です。
血糖値の変化を見ることができるので、結果によって、タイプ分けができるからです。
ただ、現代医療では、このタイプ分けをするという概念がないため、糖尿病は糖尿病という見方になりますが・・・。

ブドウ糖負荷試験には、重大な問題があります。
それは、2時間までしか、経過を見ないということです。
というか、保険診療の都合上、2時間までしか見ない、ということなのです。
2時間以降に、血糖値がどのように変化しているかは考えていません。
ですので、糖尿病専門医も、2時間以降の血糖値に関してはわからないのです。

ブドウ糖を飲んで、2時間しても血糖値が高ければ、糖尿病です。
しかし、本当にそうなのでしょうか・・・?
実は、この2時間以降の血糖値の変化が大きなポイントなのです。
3時間後、4時間後、5時間後と血糖値を図るとどうなるのでしょうか?
血糖値は徐々に下がりますが、基準値まで戻らない人がいます。
この方は、高血糖の状態が続くので、糖尿病といえます。

ただ、そうならない方も実は多いのです。
それは、基準値よりも下がりすぎてしまう、というタイプです。
このタイプは、実は、糖尿病とはいえないのです。
糖尿病は、血糖値を下げることができない疾患です。
基準値よりも下げることができているので、糖尿病とは違うのです。
しかし、現代の保険医療のため、このようなタイプも糖尿病と診断されてしまいます。
血糖値が下がらないタイプと下がりすぎるタイプでは、対処法が異なってくるのです。
ただ、何度もくどいようですが、今の医療では、こういった考えがないので、同じ対処法になります。
結果、良くなるものもならず、ということがあるのです。

糖尿病負荷試験。
ここにも問題が潜んでいるのです。
検査は大切ですが、本質から外れてしまっていることがあるので、注意が必要です。
検査の意味と結果の見方を自分で勉強しないと、この負荷試験の意味はわからないと思います。
なんといっても、医師ですら、疑問に持つ方がすくないのですから・・・。

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