糖尿病検査の問題点2:ヘモグロビンA1c

糖尿病の検査の一つに、ヘモグロビンA1cというものがあります。
これは、血液の赤血球にあるヘモグロビンにブドウ糖がどれだけくっついているかを調べるものです。
この検査の良いところは、測定した時の1~2ヶ月間の平均の血糖値がわかるということです。

血糖値の検査は、その時の血糖値。
その時低くても、平均すると高い、ということもあります。
そうすると、血糖値が高い時があったと推測されるため、糖尿病の疑い、もしくは糖尿病と診断されることがあります。
血糖値のマイナス点を補うためにも行われる検査です。

しかし、このヘモグロビンA1c。
平均ですので、血糖値がずーっと高くなくても、高くなってしまうことがあるのです。
血糖値は食事をすると高くなり、空腹になると下がってくるのが一般的です。
そのため、血糖値がどのように推移しているかはわからないのです。
血糖値が低い時期があっても、高いという結果になることがあるのです。
ですので、ヘモグロビンA1cが高いからといって、必ずしも糖尿病とはいえないのです。

ようやく、現代医療にも「血糖値スパイク」なる言葉が出てきました。
血糖値が一時的に高くなっても、その後、急激に下がってしまう状態です。
これは、高血糖の後、低血糖になる状態です。
血糖値スパイクの状態でも、このヘモグロビンA1cは高くなることがあるのです。
そのことを頭に入れおかないといけません。
糖尿病と血糖値スパイクは,栄養療法的には、対策が異なってくるからです。
こういったことも考慮して、検査データを見ていきましょう。

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